ドブメッキ(溶融亜鉛めっき)ナットの海外調達・製造・輸入
ドブメッキ(溶融亜鉛めっき)ナット ドブメッキとは、槽・オケの中に亜鉛を溶かしてねじを浸し、表面に亜鉛の皮膜を作るメッキのことです。その浸す作業を「どぶん」と漬けるとの擬似表現から 「テンプラ」等と呼ばれます。 一般的には、ほとんどの方が「ドブめっき」と呼ばれています。正式には「 溶融亜鉛鍍金 」(ようゆうあえんめっき)といいます。 英語 : hot dip galvanizing Nut |
特徴
ドブメッキを施したナットは、錆びや腐食を防ぐことに優れ、また塗装や電気めっき等とは異なり、亜鉛と鉄との間にできた「合金層」により、亜鉛と鉄が強く結合しているため、長い年月を経ても比較的めっきが剥がれにくいのが特徴です。ドブメッキ ( 溶融亜鉛メッキ )は膜厚が約50ミクロンと非常に厚く付着しており、電気亜鉛めっきの10倍に相当します。ですから、ドブメッキ ( 溶融亜鉛メッキ )のナットは通常のタップではボルトとのはまりが合わず、入らなくなります。よって、メッキ前から予めタップをより深く削る事によって スムーズなはめ合いとなります。
近年(2013年現在)、ドブメッキのナットは太陽光の需要の増加もあり、国内需要は急増しています。
用途
ドブ(溶融亜鉛)メッキは電気メッキに比べて耐食性に優れており、屋外環境下で使用されることが多く、身近なものでは送電用の鉄塔などがあります。
環境条件が良好であれば数十年に渡る防食効果が期待できる一方、重工業地帯や海浜地区などでは、寿命は著しく短くなるといわれております。
製造工程
冷間鍛造:成形(フォーマー) → ねじ切り(タップ) → 検査・梱包
熱間鍛造;成形(フォーマー) → 切削 → 研磨 → ねじ切り(タップ) → 検査・梱包
製品の仕様
【サイズ】 |
M10~M24 |
【材質】 |
1010C S35C S45C |
ドブメッキナットについてのよくある質問
Q.ドブメッキは中国・台湾など海外製は不安なのですが、大丈夫? |
A.耐食性に関しては問題ありませんが、外観の色具合やボルトの組み付けの硬さなど異なります。
海外で生産、国内でメッキつけというのもあります。
Q.固くてナットが入らない、ということはありえますか? |
A.オーバータップのナットを使用しているのに ボルトに入らない、ということが国内の製品でも起こります。
スパナではもちろん、機械で締めても入らない、という現象です。
これは、 ナットの溶融亜鉛メッキの亜鉛の溜りが原因です。
金属(亜鉛)の融けた中に浸漬する溶融亜鉛メッキの特性で、たまりをなくすのは難しいのですが、
顧客の要望に応じて使用されるボルトをみて、オーバータップを調整する、全数はめ込み検査をするなど、柔軟な対応をさせて頂きます。