フリクションリングナット(緩み止め)の海外製造
フリクションリング(緩み止め)ナットの海外製造
自動車、鉄道や高速道路など常に振動が発生する箇所では、ナットの緩みが懸念されています。これまでにダブルナットやボルト部に穴をあけ、ナットが脱落しない様に針金で固定する方法が用いられてきました。近年は、ナット、座金、ボルトの機能が高まり、緩み止め機能を有するものが増えています。当社が取り扱う緩み止めナットは、フリクションリングと言われる特殊バネを用いることで、ナット回転を抑制するプリベリングトルクを発生させ緩みを阻止、ナットの脱落を防止します。当社では、中国提携工場にて顧客様のご要望に応じたサイズ、加工、表面処理でお届けします。メッキ、外観検査、湾曲の有無、重量目付、梱包を厳正に検品し、合格したもののみを出荷します。専門工場による製作ですので、最短の場合、30日程度でお届け可能です。
フリクションリング(緩み止め)ナット用途
自動車や鉄道、高速道路など振動を有する箇所。
フリクションリング(緩み止め)ナットのスペック
種類
メートルねじ、ウィットねじ、ユニファイねじ、キャップ付き、フランジ付き、溶接(ウエルド)。
材質
低炭素鋼(SS400相当)、中炭素鋼(S45C相当)、ステンレス鋼(SUS304、SUS316)
※特注品にも対応。
表面処理
ユニクロ、クロメート、溶解亜鉛(ドブ)メッキ、黒染
サイズ
ねじの呼び:M4~M64
※ナットの形状により異なります。
製造工程(一般例)
鉄鋼材料⇒伸線⇒伸線材を切断⇒圧造加工でブランク成形⇒タップ加工⇒フリクションリングナット嵌め込み⇒熱処理・メッキ⇒検査・梱包
検査方法
外観検査(抜き取り、要望により全数)
フリクションリング(緩み止め)ナットのよくある質問
- Q.納期はどれくらい?
- A.サイズや仕様によって異なりますが、短いもので30日くらいから可能です。
- Q.材料証明書(ミルシート)は出ますか?
- A.鉄鋼メーカーのミルシートをお出しすることができます。
- Q.メッキの証明書は出ますか?
- A.ユニクロ、ドブメッキなどお出しすることができます。
- Q.メッキのめっき厚、耐蝕性、外観は大丈夫?
- A.寸切りボルトのユニクロメッキに関しては、参考値として、めっき厚6μ、塩水噴霧試験6時間、外観も現地メーカーで、弊社大阪倉庫でしております。
- Q.製造メーカーはどこ?
- A.主に中国や台湾に拠点を置く製造メーカーです。
- Q.フリクションリングナットの用途は?
- A.自動車(四輪車・二輪車)や高速鉄道、高速道路に関する振動が生じる箇所に使われています。震災以降は吊物の落下を防止するためにも使用されるケースが増えています。
- Q.製造メーカーは中国だけど大丈夫
- A.ナットの不良となるパターンはメッキ不良、ネジ不良、異物混入、目付不足などです。日本の顧客様はメッキの要求が高いですが、ネジコの提携メーカーではメッキ施設を自社で持っており、塩水噴霧試験、外観検査も行っております。材料証明、メッキ証明も提出可能です。
- Q.販売先はどういうところですか?
- A.フリクションリングナットを必要とされる商社様やエンドユーザー様などが主になります。